「佐賀は、ユニバーサルデザイン」
                                大草 秀幸 氏
                   (佐賀ユニバーサルデザイン推進会議会長、アバンセ館長)

                                     
 第5回ユニバーサルデザイン全国大会を12月21、22日、湯の里・嬉野市で開く。
 「ユニバーサルデザイン、UDと言ってはいるが、県民のみなさんにどれくらいにご理解いただけているものか」。大会を主催する佐賀県の古川康知事は、そのことがとても気がかりだ。「大会開催で県民のみなさんに理解を広げ、情報発信によってユニバーサルデザインニッポン実現に向けてのスタートを切りたい」との思いから広報にも力が入る。手元の調査データによると、ユニバーサルデザインについて、県民の約65%が「聞いたことがある」と答え、27%が「意味を理解している」という。
 インターネットで世界をつなぐ高度情報社会では、外来語の洪水である。「ユニバーサルデザイン」も違和感なく口にするが、果たしてその意義と多様な内容の理解が進んでいるのか。バリアフリー環境との違いは何か。ユニバーサルは英和辞典に「全世界の、万人に通じる」「全員の、一般的な」「万能の、多方面にわたる」などとある。従ってユニバーサルなデザインは、だれもが享受できる万能で快適なモノ・設備・サービス・システムということになる。
 「パーキングパーミット」は佐賀県発のユニバーサルデザイン。スーパーストアやレストラン、病院や市役所など、およそ人が集うところの駐車場には、車いすマークの指定駐車スペースが施設入口の最も近いところに確保されている。ここに駐車できる対象者は、車いすの人に限らず高齢者、妊婦、松葉づえの負傷者なども対象となる。
 4年前に取り組みが始まり、県内では全市町の1,400箇所に広がり、県外にはすでに15県に波及し、増え続けている。
 佐賀県は、ユニバーサルデザインで「3世代みんなが安心して暮らせるまち」を目指す。前回の第4回大会は4年前、熊本県だった。当時の潮谷知事の思いに共感し、第5回大会のバトンを自ら受けた古川知事の思いは、人にやさしい社会の実現であり、これから佐賀県の歩む道、姿を指し示している。
 「佐賀は、ユニバーサルデザイン」-これがキャンペーンのメーンテーマである。